動体検知アルゴリズム

時空間適応背景差分法

一般的に動体検出には以下のようなアルゴリズムが使われますが、Msakoの動体検知のアルゴリズムは、背景が時間・空間両方において動的に適応する、言わば時空間適応背景差分法です。

日照や気象、人的な活動などによって、背景は時々刻々変化します。動きが散発的な映像ならば背景を作成するのは容易にできますが、下の例の雑踏のように、目まぐるしく物が動き背景も変化する状況では工夫が必要です。ベンチのわきに立っている男性は、この時点では背景になっていますが、この場所に立つまでは背景ではなく動体であり、また再び歩き出した後も動体となります。この背景は、後から画像編集ソフトなどを使って加工、修正、合成して作ったものではなく、Msakoがリアルタイムに計算して作成したものです。そして、Msakoはこの背景と生の画像を比べて異なる部分を動体として認識します。

上段:背景 / 下段:生映像